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[ 科学技術・大学 ]
(2017/4/21 05:00)
プランクトンの異常発生で起きる赤潮。海面が赤く染まり、プランクトンがエラに詰まって魚が死んでしまう。養殖業には大ダメージだ。工場や生活排水が原因のため、環境問題として子どもたちに教える際のテーマになりやすいが、科学的な説明はいまひとつ伝わりにくい。そこで魚の気持ちになれば分かりやすいと、エラ呼吸VR(仮想現実)システムが登場した。
両手に付けたセンサーで腕の動きを認識するとヘッド・マウント・ディスプレー(HMD)の映像が水中を泳いでいるように進む。エラの開閉は頬に貼った粘着式冷却シートを貼ったり、剥がしたりして表現。のどを引っ張り、水がのどを通る感覚を表現した。
腹囲を計測し、呼吸に合わせて装置を連動させる。息苦しさは呼気弁を閉じて呼吸を妨害して再現する。電気通信大学の野嶋琢也准教授は「体験者の感想は評価が分かれているが、将来は水族館や博物館での環境教育に使いたい」と開発を急ぐ。(随時掲載)
(2017/4/21 05:00)
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