[ 科学技術・大学 ]

海洋機構と理研、電気が自然発生−沖縄トラフ海底1100mで

(2017/5/9 05:00)

  • 沖縄トラフの深海熱水噴出孔(海洋機構提供)

海洋研究開発機構と理化学研究所の研究グループは、九州西部から沖縄にかけて延びる海底盆地「沖縄トラフ」の水深約1100メートルにおいて、熱水が噴き出す海底面で電気が自然発生していることを突き止めた。海洋機構の海洋調査船や無人探査機を利用し、現場の計測や鉱物試料の採取・分析により解明につなげた。電流を吸収する微生物などを含む新しい生態系の発見や生命の起源の解明につながる可能性がある。

海底下の熱水は電子を放出しやすい硫化水素を含む。海底に蓄積した海底鉱床が“電線”となることで、海底下の熱水から海底付近の海水に向かって電子の受け渡しが起きていることを確認した。電子の受け渡しは電流の発生を意味しており、深海熱水が噴出している場所が天然の電池として働くことを明らかにした。成果は10日、ドイツ化学会誌電子版に掲載される。

(2017/5/9 05:00)

関連リンク

科学技術・大学のニュース一覧

おすすめコンテンツ

ゴム補強繊維の接着技術

ゴム補強繊維の接着技術

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

集まれ設計1年生!はじめての締結設計

集まれ設計1年生!はじめての締結設計

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン