[ ロボット ]
(2017/10/17 05:00)
千葉工業大学は16日、大成建設と共同で、鉄筋工事の鉄筋結束作業を自動化する自律ロボット「T―iROBO Rebar」(ティーアイロボ・リバー)を開発したと発表した。縦横に組んだ鉄筋上をロボットが走行し、鉄筋の交差箇所を結束機で留める。結束作業は鉄筋工事のうち約2割を占める。長時間の中腰作業で作業員の負荷が大きいため、自動化で負荷を減らす。2018年度から大成建設の工事現場に導入する。
ロボットは縦横に組まれた鉄筋の上を走り、鉄筋の交差箇所を検出して結束機で留める。中央がくぼんだ車輪で縦方向の鉄筋の上に乗って走行し、横方向の鉄筋をレーザーセンサーで検出して交差箇所を特定する。交差箇所に結束機を押し当てて鉄筋を留める。
縦方向の鉄筋に沿って進み、障害物や鉄筋のない場所を検出したら横にずれて、縦方向の移動と結束を繰り返す。ロボットの重量は20キログラム。作業員一人で持ち運びできる。鉄筋工事全体で1―2割程度の効率化を見込む。
(2017/10/17 05:00)