[ オピニオン ]
(2018/7/16 05:00)
私事で恐縮だが、週末に自宅トイレの温水洗浄便座が故障した。代替部品の保有期間内なので、メーカーのウェブサイトから修理を依頼。連絡先や品番、症状などを書き込んで「受け付け完了」メールの自動返信が午後2時45分。
その50分後、修理担当者から電話があり「これから訪問してもいいですか」と尋ねられた。了解すると20分ほどで到着し、簡単な見積もり後に部品を交換して終了。モバイルプリンターが打ち出した領収書に記載された作業終了時刻は午後5時15分だった。
水回り関連のトラブルは修理が急がれることが多い。実際に作業をしたのはメーカーの社員ではなく、契約した近隣の水道工事業者らしい。それにしても迅速な対応ぶりに感服した。
全国に顧客を持つメーカーにとって、ウェブの修理依頼から直ちに最適な担当者を割り出し、部品の有無を確認して現場に向かわせることは簡単ではないはずだ。修理部門のシステムが先進的なのか、人工知能の活用例か。残念ながら、そこまでは“取材”できなかった。
IT投資は企業の生産性を高め、ユーザーに予想以上の利便性をもたらす。こんなトイレ修理以外にも、もっと“水際だった”サービスが増えてくれることを願う。
(2018/7/16 05:00)