インタビュー/日立グローバルライフソリューションズ常務取締役COO・竹中寛氏

(2023/10/12 12:00)

再生医療向けCPC 内外に展開

日立グローバルライフソリューションズ(日立GLS、東京都港区、大隅英貴社長)は再生医療向けのCPC(細胞培養加工施設)の設計・施工から保守点検、検証まで一貫して支援する。再生医療の実用化と海外展開を進めるための協業戦略を、竹中寛常務最高執行責任者(COO)に聞いた。

―施設と基盤構築の両面を支援します。

「当社は、ダクトを使わない『モジュール型CPC』を展開し、施工にかかる時間を従来比約30%短い約1カ月とすることで、顧客の負担軽減につなげる。また、再生医療事業を手がける由風BIOメディカル(沖縄県うるま市)と協業を始め、細胞採取から輸送、そして市販後の調査までを管理するプラットフォーム(基盤)を活用いただいている」

―海外市場にも打って出ます。

「バイオ3次元(3D)プリンターを開発するサイフューズと、再生医療向けの細胞シートを手がける台湾のメタテック、そして日立グループの台湾日立アジアパシフィック(THAP)と協業している。THAPとメタテックの合弁会社が施設を建設している。2025年をめどに当社のCPCを導入し、稼働する計画だ」

  • モジュール型細胞培養加工施設

―今後の展望は。

「輸送時間の短縮といった観点で、病院の近くに施設を構える『分散型』への需要が高まるだろう。当社のモジュール型CPCを全国に広げるためにも、多くの企業と基本合意書(MOU)を結びたい。さらに、再生医療市場が大きい北米や欧州などにも注力する。再生医療事業では5年後をめどに売上高100億円規模を目指したい」

(2023/10/12 12:00)

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