産業春秋/トヨタ、ソニー、パナソニックのトップが語るAI

(2023/11/15 05:00)

「AIが設計するクルマは空力抵抗などは良くなるが、かっこよくない」。10日に早稲田大学で行われた座談会で、トヨタ自動車の佐藤恒治社長が苦笑した。

人工知能(AI)についてパナソニックの品田正弘社長は「生意気な入社3年目の社員のようなもの」、ソニーグループの十時裕樹社長は「もっともらしい嘘(うそ)を返す」と評する。一様にAIによる業務の効率化は認めるが、物足りなさも感じている。

欠けているのは何か。「AIは人間の感情を取り込めるのか」と佐藤社長は問う。品田社長はコロナ禍が明け、対面が戻ったことで「目と目で通じるものはある」とふれあいの価値を説く。十時社長は「音楽など著作権が認められるのは人間のみとなる」と方向性を示す。

一致したのは「創造性を発揮するのは人間」。業務の効率化で生まれる時間を、品田社長は「幸せが脳を活性化する。もっと幸せになるための時間に」。佐藤社長は「なぜクルマを作るのか。道徳心や哲学を掘り下げる」。十時社長は「人間には欲があり、もっとあれこれするようになる」。

終始息の合った座談は、事前に3社長で集まった飲み会の成果とか。ここから何か生まれるのではと想像が広がる。

(2023/11/15 05:00)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

ゴム補強繊維の接着技術

ゴム補強繊維の接着技術

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

事例で解決!SCMを成功に導く需給マネジメント

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

集まれ!設計1年生 はじめての締結設計

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

これで差がつく SOLIDWORKSモデリング実践テクニック

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン