(2023/11/27 17:00)
日本国際博覧会協会は27日、2025年大阪・関西万博開催地の夢洲(ゆめしま、大阪市此花区)で、会場のシンボルとなる大屋根(リング)の建築状況の見学会を報道陣向けに開いた。柱と梁を接合する様子などを公開し、木材を使う魅力などを説明した(写真)。工事は工区を分担して進め、リング全体がつながるのは2024年秋の見通しだ。
リングは、会場の中心部を取り囲むように設置される。北東工区は大林組、南東工区は清水建設、西工区は竹中工務店が中心に建設を担当する。報道陣に公開された北東工区では、柱と梁の接合方法として、日本の伝統建築でも使われる「貫接合」を採用。屋根にはCLT(直交集成板)を使う。リングの下は会場内移動の空間となるため、多くの人の目に触れることになる。
会場建設費が上振れ、リングだけでも350億円とされる。批判の声も上がる中、大林組の担当者は「完成したものを見れば、それも吹き飛ぶかと思う」と説明した。
リングは周長2キロメール、内径約615メートル。完成すれば世界最大級の木造建築となる。
(2023/11/27 17:00)
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