1月の貿易赤字、1兆7583億円に半減 輸出伸長・資源輸入減

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財務省が２１日発表した１月の貿易統計速報（通関ベース）によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は１兆７５８３億円の赤字と、２カ月ぶりの赤字となった。赤字額は過去最大となった前年同月と比べて４９・９％減少した。半導体の供給不足の解消に伴い自動車の輸出が伸びたほか、資源高が一服し石炭や液化天然ガス（ＬＮＧ）の輸入が減少した。

輸出額は前年同月比１１・９％増の７兆３３２７億円と、１月としては過去最大となった。２カ月連続で増加した。米国向け自動車や中国向け半導体等製造装置などの輸出が増加した。

輸入額は同９・６％減の９兆９１０億円となり、１０カ月連続で減少した。豪州からの石炭やＬＮＧ、中国からのスマートフォンなどの輸入が減少した。

地域別では、米国向け輸出は同１５・６％増の１兆４２３４億円と、２８カ月連続で増加した。米国からの輸入は同６・０％増の１兆８３億円となり、８カ月ぶりの増加となった。米国向けは輸出、輸入ともに１月としては過去最大となった。自動車や医薬品、自動車の部分品などの輸出が伸びた。航空機類や原粗油、石炭などの輸入が増えた。

中国向け輸出は同２９・２％増の１兆２５０３億円と、２カ月連続で増加した。中国からの輸入は同７・６％減の２兆２０９８億円と、２カ月ぶりの減少となった。半導体等製造装置や自動車、プラスチックなどの輸出が伸びた。スマートフォンや石油製品、衣類・同付属品などの輸入が減少した。