(2024/2/21 17:00)
日本建設機械工業会(建機工)は21日、2024年度の建設機械の出荷金額が前年度比0・3%増の3兆3291億円になる見通しだと発表した。増加は4年連続で、過去最高を更新する。前回予測の23年8月時点と比べ523億円上乗せした。国内は公共事業や民間設備投資に支えられ底堅く推移し、海外は好調な米国経済を背景に建設用クレーンが伸びることなどが原動力になる。
24年度は主力の油圧ショベルが減少するものの、ミニショベルや建設用クレーン、トラクターはいずれも増加を見込む。米国の旺盛な需要が継続し、公共投資、民間建設用のいずれも需要が伸びるとの見方だ。
会員企業の調査では北米市場は23年度に急激に伸び続けていることから、24年度の伸びは慎重とする見方が増えているが、公共投資を背景に大幅な減少を見込む向きは少ない。中国については需要低迷が続くとの見方が多い。ただ建機工の予測では同国が占める割合は1%未満に過ぎず、北米など他地域の伸びでカバーできる。
23年度の出荷金額は前年度比9・0%増の3兆3178億円を見込む。23年4―12月期の仕向先別の構成比は北米が32・3%と最大で、国内の31・1%を上回った。本田博人会長は21日の記者会見で「強い米国経済と円安により、伸びが支えられている」との見方を示した。
(2024/2/21 17:00)
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