(2024/3/4 17:00)
4四半期連続の増益
財務省が4日発表した2023年10―12月期の法人企業統計調査によると、金融業、保険業を除く全産業の経常利益は前年同期比13・0%増の25兆2754億円となり、10―12月期としては過去最高を更新した。増益は4四半期連続。半導体部品などの供給制約の緩和による自動車の増産で輸送用機械が大幅な増益となったほか、インバウンド(訪日外国人)観光客の増加など客数の回復や価格転嫁が進み、サービス業なども増益だった。
経常利益は製造業が前年同期比19・9%増の8兆8584億円と、2四半期ぶりの増益となった。非製造業は同9・5%増の16兆4170億円で四半期連続の増益だった。業種別では、輸送用機械が同80・7%増と、大幅な増益だった。石油・石炭が前年同期の赤字から黒字に転じた。サービス業が同38・1%増となった。
設備投資(ソフトウエアを含む)は同16・4%増の14兆4823億円となり、11四半期連続で増加した。設備投資も10―12月期としては過去最高となった。情報通信機械や輸送用機械などで生産体制強化のための投資が伸びた。製造業は同20・6%増の5兆2023億円だった。増加は11四半期連続。情報通信機械が同65・8%増。輸送用機械が同30・2%増となった。非製造業は同14・2%増の9兆2800億円と、6四半期連続の増加だった。情報通信業が同39・8%増。運輸業、郵便業が同28・0%増となった。
売上高は同4・2%増の388兆2060億円となり、11四半期連続の増収だった。製造業が同3・2%増の117兆4548億円と、11四半期連続の増収となった。非製造業は同4・6%増の270兆7512億円と、11四半期連続の増収だった。輸送用機械が同19・2%増となった。食料品が同18・9%増。情報通信業は同22・2%増だった。
財務省は先行きについて「中国をはじめとする海外景気の下振れや物価上昇などの影響を含め、今後とも企業の動向に注視していく」としている。
(2024/3/4 17:00)
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