日経平均、史上初4万円突破 半導体関連株が上昇

(2024/3/4 17:00)

  • 日経平均株価は取引開始から4万円を超えた(4日午前=東京都中央区)

4日の東京株式市場で日経平均株価が取引時間中に4万300円台をつけ、史上初めて4万円を突破した。米エヌビディアの好決算を受けた半導体関連株の上昇により、株高が急ピッチで進行する。デフレ脱却と日本企業の業績改善への期待が確信に変わりつつあり、国内外の投資家による日本株買いを後押ししている。

約34年ぶりの史上最高値更新から1週間あまりの短期間で、大台超えを迎えた。SMBC日興証券の吉岡秀二専務執行役員は「潮目の強い相場」と表現し、「さまざまなポジティブ要因が積み重なって上昇基調が加速した」と分析する。バブル経済期とは異なり企業業績に基づいた実需の買いが入ったとみられる。

2月がヤマ場だった2023年4―12月期の決算発表では、多くの日本企業が利益面で成果を示した。「企業のガバナンス改善や株主対応が地道にプラスへと働いている」(SMBC日興・吉岡専務)ことが大きいといえそうだ。2月に日銀が緩和的な金融環境を維持する認識を示したことも、投資家の好感につながった。

野村証券は4日発表のリポートで「日本株は2月前半に大型株主導で上昇した後、高値圏での推移が続いた」と指摘。2月の東証プライム市場の1日当たり売買代金は5兆1600億円で、1月から19・3%増加した。東証株価指数(TOPIX)、日経平均の月間騰落率はそれぞれプラス4・9%、プラス7・9%だった。

(2024/3/4 17:00)

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