KDDI、ドローン開発の米社に出資 全国1000カ所に配備

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  ドローンを持つ松田浩路ＫＤＤＩ取締役執行役員常務（左）とトム・モススカイディオ最高開発責任者

ＫＤＤＩは１３日、人工知能（ＡＩ）を用いた自律制御型飛行ロボット（ドローン）の開発を手がける米スカイディオ（カリフォルニア州）に出資すると発表した。出資額は非公表だが１００億円超とした。少子高齢化による労働力不足、橋や鉄塔などの老朽化が社会課題となる中、インフラ設備の点検、屋内外の監視や災害時の情報収集など向けとして早期に全国１０００カ所へのドローン配備を目指す。

スカイディオ製のＡＩドローン「Ｘ１０」向けの通信プランを新設する。料金は定額プランが月額４万９８００円（消費税込み）、従量プランが最大で同４万９８００円。従量プランは契約時と１年更新ごとに基本料金１５万円（同）が別途かかる。北海道新十津川町など９道府県でＸ１０の飛行デモ会を開く。

Ｘ１０は撮影した映像を基にした３次元（３Ｄ）モデルの構築、暗所での自律飛行、サーマルカメラ機能を搭載。第５世代通信（５Ｇ）や４ＧＬＴＥに対応している。ＫＤＤＩの松田浩路取締役執行役員常務は「携帯通信基地局や、（三菱商事と共同経営する）ローソン店舗などに配置してきたい」と述べた。