日系電子部品の世界出荷、昨年度0.3%増 中華系スマホ回復 JEITAまとめ

(2024/5/31 17:00)

電子情報技術産業協会(JEITA)が31日発表した日本メーカーによる2023年度の電子部品世界出荷額は、前年度比0・3%増の4兆3814億円だった。各年度ごとに統計参加企業が異なるため単純比較はできないが、出荷額全体の3割以上を占める中国向けは同1%増の1兆5067億円と微増となった。23年度下期から中華系スマートフォンの出荷数量が回復したのが一因とみられる。

半導体・電子部品の販売を手がけるコアスタッフ(東京都豊島区)の戸沢正紀社長は23年度の出荷額が微増となった理由を「顧客がメーカーに対し23年度分を先行発注していたことや、中華系スマホの回復が背景にあるのではないか」と指摘する。

製品別でみると、受動部品は同0・5%増の2兆818億円。このうち、自動車やスマホなどの中で電気を一時的に蓄えたり放出したりして回路のノイズを除去し、電圧を安定させるコンデンサーは同1・1%減の1兆4493億円だった。

実際、コンデンサーの主要な搭載先であるスマホの出荷台数は落ち込んでいた。米調査会社のIDCによると、23年のスマホの世界出荷台数は前年比3・2%減の11億7000万台だった。

(2024/5/31 17:00)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

↓もっと見る

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン