産業春秋/円安是正は2025年か?

(2024/6/14 05:00)

バイデン米大統領とトランプ前大統領は、どう受け止めただろうか。米連邦準備制度理事会(FRB)が12日(現地時間)に発表した内容である。政策金利を7会合連続で据え置き、年内の利下げ回数も従来の3回から1回の想定に減らしている。

バイデン大統領の受け止め方は微妙だろう。米国は経済が底堅いが、低所得者は物価高に生活を直撃されている。11月の大統領選を控え、現職の大統領には看過できない問題だ。米FRBが物価抑制に軸足を置くのはプラスだが、2%目標が遠い。経済の軟着陸にも懸念が残る。

トランプ氏は早期の利下げを望んでいるのではないか。約34年ぶりの円安は、米国製造業にとって「大惨事」と訴えている。貿易不均衡の是正に向けて円安是正を求めており、今回の発表は不満かもしれない。

しばらく為替相場は円安基調で推移しそうだ。米国の政策金利は5・25―5・50%、日本は0―0・1%。日銀は7―10月にも追加利上げに動くとの観測があるが、日米金利差は直ちには縮まらない。

米FRBは年内の利下げ回数を減らしたものの、2025年は3回としていた利下げ回数を4回に修正した。25年には円安が是正に向かうと期待したい。

(2024/6/14 05:00)

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