円安加速、1ドル160円目前 日米金利差を意識

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  日米金利差などを背景に円安圧力が続いている（２４日午前）

２４日の東京外国為替市場は対ドル円相場が１ドル＝１５９円台後半で推移した。米経済指標の予想上振れにより米国での利下げが遅れるとの見方が強まり、日米金利差が意識されて円安が進んでいる。政府が為替介入を実施したとみられる４月末以来、約２カ月ぶりの円安水準となった。節目の１ドル＝１６０円が目前となり、当局の警戒感が高まっている。

米経済指標の堅調さを背景に幅広い通貨に対してドル高が進み、対ドル円相場は先週末から１円程度円安が進行した。２１日発表の６月の米購買担当者景況感指数（ＰＭＩ、速報値）は５４・６と前月から上昇し、市場予想を上回った。その後発表された５月の中古住宅販売件数（年率換算）は４１１万戸と前月からは減少したものの、市場予想は上回った。

米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）は１１―１２日（現地時間）開催の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で年内の利下げ回数の見通しを前回の３回から１回へと減らした。日銀は賃金と物価の好循環を慎重に見極め、追加利上げの時期を探っている。日米金利差による円安圧力は当面続く見通しだ。