エアロダイン、ドローンで無着陸配送 千葉で実証

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  着陸せずにウインチで医薬品を積み下ろした

エアロダインジャパン（東京都渋谷区、鹿谷幸史社長）は１０日、千葉市の協力を得て飛行ロボット（ドローン）による無着陸配送の実証実験を実施した。茜浜緑道（千葉県習志野市）を出発し、高齢者施設のプレザンメゾン美浜（千葉市美浜区）に隣接する高浜庭球場に、着陸せずにウインチ（巻き上げ機）で医薬品を積み下ろした。今後も都市部でのドローン配送のビジネスモデル構築に向けた検証を進める。

ドローンの墜落リスクは離着陸時が一番高いとされる。そのためウインチで積み下ろしをすることで安全性を高めた。点検作業の短縮にもつながる。ドローンはエアロジーラボ（大阪府箕面市）製で、往復２５キロメートルを４０分間で飛行。厚生労働省の「ドローンによる医薬品配送に関するガイドライン」に基づいて配送した。

今回の実証実験についてドローン配送による費用対効果や、ガイドラインに基づく配送オペレーション・医薬品の受け渡し方法の有効性などを検証する。

鹿谷社長は「課題を洗い出し、一つひとつつぶしていくことで、医薬品のドローン配送の商用化を実現し、汎用ドローン物流の商用化につなげる」と述べた。（千葉）