(2024/7/23 12:00)
大学を卒業して住友商事に入社。その後、カナダ留学や米国の医療機器メーカー勤務を経て帰国しました。帰国と同時に専業主婦になったものの、2週間で「無理だ」と痛感。商社時代のツテで、設立1年目のジュピターテレコム(現JCOM)に入社しました。
パート勤務のつもりでしたが、創業間もなしでケーブルテレビ局もなく、登記手続きや経理、米国親会社の通訳と何でもやりました。コールセンター立ち上げ時に正社員になりました。クレーム対応する中で、部下も増え600人になっていました。部下のフォローなどで疲れたと思ったことはありませんが、毎日お客さまに怒られてストレスはあったと思います。ただ会社を一歩出れば忘れる。電車に乗っている間、何かを引きずって考えても何も解決しない。ムダだなと思っていたし、オンとオフが切り替えられる生まれ持った性格が功を奏しました。
2005年には宝塚川西局の局長になりました。その後妊娠。当時、上司も部下も歓迎してくれ、周りの人たちに助けられました。
産休、育休を経て復職しましたが、営業数字の低迷、現場のトラブルとさまざまな対応を迫られました。仕事はきっちりやれば良いけれど、生後10カ月の息子が保育園の入り口で泣き声を上げているのは辛かったです。でもしばらくすると笑顔で「バイバイ」と言われるようになりました。子どもの成長は早く、息子は今高校球児です。こうした経験が部下の役に立てばと思い話すようにしています。
周囲を見渡すと「結婚、出産しても仕事を続けられるかな」「管理職になって子どもができたら」と迷っている人が多いです。将来のこと、未定のことで悩んでいる。これも私の経験上、夫だけでなく保育園のママ友も同じ境遇なので頼れるものは頼る。お互いに助け合えば良いし意外に何とかなる。だからチャンスは逃してほしくない。仕事もプライベートも悩みを先取りせず、その時に考えれば良いんだよと伝えています。
(2024/7/23 12:00)
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