H3ロケット、25年度にも「3-0形態」で打ち上げ

(2024/9/27 17:30)

  • 3ー0形態は補助ロケットを搭載せずにメーンエンジン3基で構成

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は三菱重工業と共同開発した新型の大型基幹ロケット「H3」について、補助ロケットを搭載せずにメーンエンジン3基で構成する「3ー0形態」を2025年度にも打ち上げる。積み荷は超小型衛星が複数搭載できる仕様になっており、候補となっている大学や企業、海外の衛星から選ばれる。3ー0形態を実証し、新たな宇宙輸送技術を確立する。

 25年度に打ち上げ予定の3ー0形態では超小型衛星搭載用のリング形状アダプターを搭載し、衝撃環境条件の低減を実証実験する。搭載できるポートが4個あり、大きさによって一つのポートに複数の衛星を載せることもできる。

 革新的衛星技術実証3号に搭載予定だった東京工業大学と静岡大学の衛星と、民間による相乗り事業関連で九州工業大学とBULL(宇都宮市)、フランス宇宙企業の衛星の5個が候補となっている。

 H3は従来機「H2A」の半額となる約50億円で打ち上げを可能にすることを目標の一つとしており、3ー0形態で実現できる。恒久的に使うメーンエンジン「タイプ2」の開発も進め、従来よりも安価で性能が高く、安全安心な日本の宇宙輸送の実現を目指す。

(2024/9/27 17:30)

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