ESA、探査機「Hera」の打ち上げ成功 JAXA開発の熱赤外カメラ搭載

(2024/10/8 16:30)

二重小惑星の観測へ

  • Heraを載せたロケットの打ち上げ(ESA提供)

 欧州宇宙機関(ESA)は7日(現地時間)、二重小惑星探査計画「Hera(ヘラ)」の探査機の打ち上げに成功したと発表した。米スペースXのロケット「ファルコン9」で米フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍施設から打ち上げ、目的の軌道に投入後に太陽電池パネルが開いたことを確認した。2026年12月にも小惑星に向かい、災害を防ぐ活動「プラネタリーディフェンス」につながる科学観測を実施する。

 探査機「ヘラ」には宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した熱赤外カメラ「TIRI」が搭載されている。小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載した同カメラを改良し、小惑星の表面を観測することで空隙(げき)や硬度、化学組成、形状などが分かると期待される。

 ヘラプロジェクトでは、小惑星ディモルフォスとディディモスの二つを観測する。両小惑星には22年にNASAの探査機「ダート」が向かっており、ディモルフォスに探査機を衝突させて軌道を変える実験に成功。衝突によって小惑星がどのような影響を受けたのかを探査機ヘラで詳細に調べる。

(2024/10/8 16:30)

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