産業春秋/日韓は大人の関係に

(2024/10/10 05:00)

2025年は日韓国交正常化60周年。「人間ならば還暦。(両国は)成熟した関係にならなければ」。日本記者クラブの会見で朴喆熙(パク・チョルヒ)駐日韓国大使は呼びかけた。「次世代、未来を考え、大人の関係に」と。

22年に尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が就任して以来、日韓関係は好転した。シャトル外交も復活し政府間の往来が活発に。23年の韓国からの訪日客も696万人と、国別で1位となった。訪韓日本人客も1位だが232万人。朴大使は「もっとがんばって」と注文を付ける。

経済では22年に両国間で初の自由貿易協定(FTA)が発効し、貿易が拡大している。23年5月に行われた日韓経済人会議で、第三国案件で積極協力する共同声明が採択され、建設関係で大規模な案件が決まった。「(両国は)連携・協力しなければ損」と強調する。

関係強化は東アジア、さらには自由主義陣営の安全保障においても重要となる。ロシア、北朝鮮、さらには中国の動きに対して「1国だけでは対抗できない」。

両国間にはなお、横たわる問題がある。しかし「事実は事実として認め、後戻りしない日韓関係をつくりたい」「傷を超えて絆を」と訴える朴氏。未来志向の関係構築に向けた歩みを進めたい。

(2024/10/10 05:00)

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