(2024/11/25 17:00)
25日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、先週末からの上げ幅は一時700円を超えて3万9000円台に乗せる場面があった。前週末から投資家の不安心理を和らげる好材料が重なったことで日本株の相対的な割安感が意識され、押し目買いが入ったとみられる。ただ投資家心理が全面的に強気に傾いたとまでは言い難く、目先の株価が一本調子で上昇する可能性は低そうだ。
25日午前の終値は前週末比584円83銭高の3万8868円68銭だった。「日本株のリスクに対する警戒感がいったん後退した」(大和証券の坪井裕豪日米株チーフストラテジスト)との指摘が多い。先週はロシアのウクライナ侵攻をめぐって欧米とロシアとの緊張が高まったが、現時点までに大きな変化はなく、「リスクの織り込みが進んでいる」(同)。
米国でも財務長官に投資ファンド経営者のスコット・ベッセント氏が指名されたことをきっかけに同国の長期金利が低下した。さらに11月の米購買担当者景気指数は前月比で上昇し、米経済の底堅さがあらためて意識される内容だった。22日の米株式市場でダウ工業株?種平均は最高値を更新し、東京市場にも株高が波及した。
日経平均は先週末時点で株価収益率(PER)が15倍台まで低下していたが、25日は好材料が重なる中で値頃感に着目した買いが入ったとみられる。ただ、依然上値は重い。PER16倍まで買われても3万9200円台の見通しで、4万円の壁は厚そうだ。
(2024/11/25 17:00)
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