[ オピニオン ]
(2017/1/5 05:00)
実は男だった? 週末に始まるNHK大河ドラマ『おんな城主直虎』。女の身で井伊家を担った主人公が、実は男だった可能性のある新資料が昨年末、京都の美術館で見つかった。
井伊といえば徳川譜代の名家。直政や幕末の大老・直弼(なおすけ)が知られる。直虎は22代直盛の娘で宗主として家系図には登場しないが、知恵と勇気で激動の戦国期を生き抜き、直政を育ててお家の危機を救った。
舞台となる遠州井伊谷は浜名湖の北にある。後に直虎が次郎法師として出家した龍潭(りょうたん)寺の現在の執事・武藤佑吉さんは「井伊家は最初は今川の配下で、周りを徳川や武田などの大企業に囲まれた名門中小のようなもの。時代の転換期を読み切り、系譜をつないだ経営手腕がみどころでは」と期待する。
地元では和菓子はじめ直虎関連の商品が続々と登場。自動車部品や金型の技術を応用したコースターやマスコットなど、モノづくりの盛んな土地柄を写した商品も多い。
放映開始直前の、まさかの男性説。しかし主演の柴咲コウさんは発見前から「男女とか年齢とかを超越した直虎を体現したい」と話していた。浜松商工会議所会頭の大須賀正孝さんも「注目されてこそ宣伝」と、地域活性化につながるなら論争も大歓迎だ。
(2017/1/5 05:00)