[ オピニオン ]
(2017/7/12 05:00)
駅のホームドアもすっかり身近になったものだ。タカラトミーが13日に発売する鉄道玩具『プラレール』の新商品には、58年間の歴史で初めてホームドアが登場するという。
現在の主流である胸までの高さのタイプ。実物同様に停車と発車に合わせて開閉する仕組みを採用し、開閉時には音楽も流れる。スマートフォンのアプリと連動し、拡張現実機能で駅ナカの雑踏なども体感できるというから侮れない。
オモチャは時代を映す鏡であると同時に、子どもに対する教育効果が期待できる。ホームドアに戸惑ったり、開閉をもどかしく感じたりする世代から、転落防止のドアがないと不思議に思う世代へのバトンタッチが進む。
厚生労働省は父親に育児参加を求めるイクメン・オブ・ザ・イヤーに、2014年からキャラクター部門を設けている。これまで『リカちゃん』の父親、ウルトラの父、『ハローキティ』の父親が受賞した。こうした環境で遊ぶ世代は、過去とは違う常識を身につけるだろうか。
もっとも最近の子どもは小学生ぐらいになると、手に触れられるオモチャよりスマホのゲームに夢中になりがち。歩きながら画面に夢中になり、うっかりホームドアに挟まれてしまうようでは困る。
(2017/7/12 05:00)