EV向け急速充電器、1台で日米2規格対応 DMMが提供開始

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  公開した「ＮＡＣＳ」と「ＣＨＡｄｅＭＯ」に対応するＥＶ向け急速充電器を説明するＤＭＭ．ｃｏｍの板垣ＥＶ事業部長

ＤＭＭ．ｃｏｍ（東京都港区、亀山敬司会長兼最高経営責任者〈ＣＥＯ〉）は１２日、電気自動車（ＥＶ）向けダブルコネクター急速充電器を都内で公開した。米テスラの充電規格「ＮＡＣＳ」と日本独自規格「ＣＨＡｄｅＭＯ（チャデモ）」の両規格に対応。日本における急速充電規格を１台でまかなえる。同日から提供を開始し、２０２４年度中に急速充電器と普通充電器合わせて１万口の無料設置を目指す。

ＤＭＭ．ｃｏｍが提供するＥＶ充電サービス「ＤＭＭ　ＥＶ　ＣＨＡＲＧＥ」に、ＮＡＣＳとＣＨＡｄｅＭＯに対応した最大出力９０キロワットの急速充電器を導入できるプランを追加したもの。充電器導入に伴う初期費用（機器・工事費）や月額費用、電気代を無償とし、充電で消費した電力量に応じて従量課金する。提供対象はガソリンスタンドやコンビニエンスストアで、順次対象施設を拡大する。

ＤＭＭ．ｃｏｍは商業施設や宿泊施設、公共施設、マンションなど向けにＥＶ充電サービスを５月に開始。半年で５０００口のＥＶ充電器を受注しており、板垣良太ＥＶ事業部長は「ＥＶユーザーの体験向上につなげたい」とした。