(2024/2/21 05:00)
サービスロボットの世界市場は2023年に2兆円を超えた(富士経済調べ)。人手不足対策や業務の効率化のニーズにより、30年には4兆7100億円に膨らむと予想している。ただ、そこには課題もある。
ロボット市場は工場での導入が先導してきたが、今や医療や外食産業、土木・建設や農業の現場へと広がっている。それに伴い、ロボット自体が多様化するとともに、常に稼働環境・設備の整備が伴うようになった。
製造現場では固定して使われることが多いが、清掃、配膳、収穫などでは移動して作業する。人間との協働で安全性の確保が必須だ。走行する床面をはじめとする稼働環境の整備、屋外となれば天気や地形などへの対応が加わる。
つまりロボット導入には個々の現場ごとのカスタマイズが必要となる。だが、ロボットが自分で進化してくれるわけではない。そこには人手がかかり、コストもかさむ。
こうした課題を個々で乗り越えるのは容易ではない。経済産業省が22年に設立したロボットフレンドリー施設推進機構では、導入事例を持ち寄り、コストも含め導入を効率化する術を共有している。ロボットの“バリアフリー”に向けた知恵を授かってみては。
(2024/2/21 05:00)
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