ロックウェル・オートメーション・ジャパン、ハード・ソフト両面で自動化 自律化へ先端技術活用

(2024/2/26 12:00)

  • 既存製品のPLCで機能の進化をアピールする

ロックウェル・オートメーション・ジャパン(東京都中央区、矢田智巳社長)は、製造業向けにプログラマブルコントローラー(PLC)やクラウド型製造実行システム(MES)などを提供しハードウエア・ソフトウエアの両面で工場の自動化を支援する。宇都宮市に「宇都宮テクニカルセンター」を開設し、システムが作業状況を判断する「自律化」も念頭に先端技術活用の提案を強化する。

同社は米ロックウェル・オートメーションの日本法人。名古屋と大阪に支店を置く。これまで本格的な製品デモは東京の本社でしか行えなかったが、宇都宮テクニカルセンターに同規模の製品デモ機能を持たせ、北関東エリアの顧客が製品の効果を近場で体感できるようにする。事務所面積は約150平方メートル。順次ショールームなどを設置する。

北関東エリアは一定程度の既存顧客があり中堅企業が多い。中でも栃木県は自動車メーカーやサプライヤー、半導体関連企業が集積しており「デジタル変革(DX)加速の傾向が強い」(吉田高志パートナー戦略事業本部長)とみて新拠点の設置を決めた。

自社の全製品を取り扱い、ソフトでは特にMESの拡販に注力する。システムの機能に定型を設けることで、顧客に合った仕様の特定にかかる時間を短縮。クラウド型で6カ月―1年、オンプレミス(自社保有)型で1―2年での実装が可能だ。

既存製品のPLCでは「機能が進化しているところを見せたい」(吉田本部長)という。人工知能(AI)の搭載により安全系の予兆が可能なPLCなど先端モデルを展示し、今後の技術的展開も顧客に示す。リニア搬送機や自動搬送ロボットなども展示する予定。

宇都宮テクニカルセンターで、自動化をさらに一歩進めた自律化を、製造業の人手不足解消の手段として顧客に訴求する。吉田本部長は「顧客の声も聞きながら“かみ砕ける”DXを提案する」としている。

(2024/2/26 12:00)

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