(2024/6/13 17:00)
日本産業機械工業会(産機工)が13日発表した4月の産業機械受注高は、前年同月比24・5%増の3962億3300万円で、2カ月ぶりに前年同月を上回った。内需は製造業向けは減少したものの電力など非製造業や官公需が増加し、同12・8%増の2542億7600万円。外需は中国の特殊要因や中東の電力向け大型案件を背景に同52・9%増の1419億5700万円だった。
産機工は内需について「経済回復に伴う設備投資が動いている」と分析し、外需に関しては「中国の遺棄化学兵器処理向けの環境装置が全体をけん引した」とした。
内需は製造業向けが同7・1%減の808億6100万円で、電気機械向けのボイラ・原動機の受注キャンセルが響いた。17業種中11業種がマイナスで、繊維工業やその他輸送機械工業などが落ち込んだ。官公需は下水・汚水処理の受注が伸びた化学機械などがけん引し、同29・3%増の548億2300万円。非製造業は同28・1%増の854億6800万円で電力向けや物流向けが伸長した。
外需と関連性の高い4月の主要約70社の輸出契約高は同39・8%増の1164億9200万円だった。地域別では中東や南米など5地域がプラス。一方アジアは同19・5%減の523億4900万円だった。このうち中国が同51・1%減の204億7600万円で、半導体向けなどの需要が振るわず3カ月連続で前年を下回った。
(2024/6/13 17:00)
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