(2024/8/1 17:00)
トヨタ自動車が1日発表した2024年4―6月期連結決算(国際会計基準)は、売上高と全ての利益段階が過去最高を更新した。日本や中国で販売台数が減少したものの、原価改善活動の効果が着実に出ていることや為替の円安効果、ハイブリッド車(HV)比率の上昇などで利益を押し上げた。25年3月期連結業績予想は期初公表値を据え置いた。
売上高は前年同期比12・2%増の11兆8378億円、営業利益は同16・7%増の1兆3084億円で着地した。為替変動の影響で3700億円、現場の地道な活動で原価を改善し950億円の増益効果があった。また海外でHVが好調だったことに伴う販売構成の改善や価格改定など、営業面の努力で700億円を押し上げた。
半面、仕入れ先の基盤強化や資材価格高騰が400億円の減益要因となった。トヨタは25年3月期に3800億円(うち3000億円を仕入れ先と販売店に配分)の人的資本投資を計画する。「この3カ月間順調に進めている。金額は計画から少し上振れていく可能性もある」(同社)とした。
想定為替レートは1ドル=145円、1ユーロ=160円を据え置いた。
販売台数は北米、欧州、アジアで増加した。一方、国内では認証不正問題による工場稼働停止やリコール(無料の回収・修理)もあり、生産・販売台数が減少した。また中国事業も価格競争の激化で厳しい状況が続く。日野自動車とダイハツ工業を含む24年4―6月期のグループ総販売台数は、前年同期比4・2%減の263万6000台だった。
(2024/8/1 17:00)
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