BCP訓練でリスク管理意識向上 KHネオケム、激甚災害想定し役割を確認

(2024/8/8 12:00)

KHネオケムは実際に災害が起きたと想定した事業継続計画(BCP)訓練を推進している。従業員らのリスク管理に対する意識の向上に取り組む。同社は冷凍機油原料に代表される世界シェアの高い製品を持っており、安定した供給体制の構築への重要性が高まっていると捉える。

  • KHネオケムが取り組むBCP訓練

「供給責任の重い製品をいかに早く立ち上げて対応できるかが重要だ」。KHネオケムの浜本真矢取締役常務執行役員はこう力を込める。

同社は経営自体がリスクマネジメントと捉え、近年、BCPに関する取り組みを推進している。

2023年12月には都内の本社と、千葉工場(千葉県市原市)が同時に被災する首都直下地震を想定した、ロールプレーイング形式の訓練を実施した。約40人が参加し、主要なメンバーが災害時にどう動くのかなどを確認した。

24年の訓練実施についてもアンケートの結果やコンサルタントの意見を踏まえつつ、改善を図る考え。より実務に近い現場リーダーらの参加や、四日市工場(三重県四日市市)を含めたケースも想定している。

BCP訓練は主に地震といった自然災害を想定しているが、疫病のパンデミック(世界的大流行)などの不測の事態においてもどう対応の優先順位をつけるか、役割分担のあり方などについて取り組みのベースを応用できるとみる。

KHネオケムが手がける冷凍機油原料は世界シェアで過半を占めるなど、供給責任が大きい製品もあるだけに、BCP対応は重要な取り組みと捉えている。

(2024/8/8 12:00)

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