(2024/8/30 05:00)
気象庁は29日、台風10号を受けて鹿児島県に出していた暴風・波浪・高潮の「特別警報」を解除し、それよりリスクの低い「警報」「注意報」に切り替えた。「特別警報」は2011年の東日本大震災や台風12号を教訓に、13年から運用が始まった。
特別警報は数十年に1回しか起きないような「重大な災害が起こる恐れが著しく大きい」と予想された時に発表される。東日本大震災の大津波や伊勢湾台風(1959年)の高潮などが該当する。
東日本大震災発生から6カ月後の11年9月、紀伊半島などで土砂災害をもたらした台風12号が発生した。災害発生の危険度が通常の「警報」より著しく大きかったものの、それが住民や自治体に十分に伝わらず、迅速な避難行動に課題を残した経緯がある。
「特別警報」は、直ちに命を守る行動をとることが求められる。気象庁としては最大限の危機感と切迫感を伝達したことを意味する。鹿児島県に28日に出されていたこの特別警報が解除された。
ただ「警報」や「注意報」も安心はできない。これらが発表された段階で、避難に向けて準備する必要がある。29日には列島ほぼ全域で警報と注意報が発表されている。厳重に警戒したい。
(2024/8/30 05:00)
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