産業春秋/インドからの訪日客10倍へ

(2024/9/4 05:00)

「インドからの訪日客は10倍になる」。ホテルマネージメントインターナショナル(HMI)の比良竜虎社長は、大いなる可能性を示す。自身はインド出身で、1976年に日本国籍を取得した。

日本政府観光局が発表した7月の訪日外客は、単月最高の329万人。うちは中国が最多の77万6500人。インドは1万4900人で、年20万人規模が200万人になるという。

根拠となるのはインドの中間層の拡大だ。人口14億人の中間層は、軽く日本の人口を上回る。ただ現状の訪日客数は23カ国・地域中22位。理由は「日―インド航空便数の少なさ」で、日―中便の10分の1にも満たない。

日本政府は30年に訪日外国人6000万人を掲げる。月平均で7月の1・5倍となる。実現には移動手段や宿泊場所の確保が欠かせない。HMIは浜松市など3市のホテルをリブランドし、26年にANAクラウンプラザホテルとして開業する。それぞれ空港へのアクセスが良く、浜松の産業はインドとの関連が深い。

財務省がまとめた4―6月期の法人企業統計は経常利益が過去最大となり、訪日客の増加も寄与している。インドの訪日客「10倍」達成へ、潜在需要には大いに期待したい。

(2024/9/4 05:00)

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