クボタ、米アグリテック系スタートアップを買収

AI活用で果樹栽培支援サービス提供へ

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  トラクターの前方に取り付けたカメラ。走行しながら画像を撮影・収集する

　クボタは１１日、画像データと人工知能（ＡＩ）を使って果物の生育状況を予測するサービスを手がける米スタートアップのブルームフィールドロボティクス（ペンシルベニア州）を買収したと発表した。買収額は非公表。同社の知見を生かし、機械化が遅れる畑作分野でデータを活用したソリューションビジネスの提供につなげる。

　同社はＡＩでブドウやブルーベリーなどの収穫時期や収穫量を予測し、果樹農家の収穫量向上やコスト削減につなげるサービスを手がける。トラクターに搭載したカメラで収集した果樹の画像をＡＩが解析し、予測結果をパソコン上などで確認できる。既に米国、南米、欧州でサービスを展開しており、今後はクボタの販売網も活用する。カメラの品質向上やコスト削減に向けた研究開発も進める。

　クボタは２０２１年、ブルームフィールドロボティクスに数千万円を出資していた。