育児は停滞ではない サンゲツ 小滝成瀬氏

(2024/11/5 12:00)

約5年間の営業職を経験後、2度の育休を挟みながら室内インテリアの計画、設計をプランにまとめ、施主などに提案する現在の部署で業務に就いています。2023年に北日本エリア担当のセクションのアシスタントマネージャーとして管理職になり24年4月から課長を務めています。

今の部署は女性が多く、女性管理職も当たり前という感覚です。前任の課長が一緒に働いてきた尊敬できる方でしたので、後任として「自分がやらねばならない」という使命感を自然と抱きました。

北海道、東北地方の担当ですが、普段は名古屋市の本社に出勤し、遠隔で仕事をしています。部下との打ち合わせなどはオンラインツールを使い、月1―2回の出張で顧客訪問し、リアルな接点を持つようにしています。

自ら発案し、部下とオンラインで毎日15分間の昼ミーティングを行っています。案件の共有化などが中心ですが、全員が顔を合わせる昼ミーティングは自分にとって大切な時間です。遠隔の良さもあり、限られた時間内で効率的に報告する習慣が皆に身に付きました。半面、コーディネートの詳細な指示、指導などでもどかしさを感じることもあります。教育研修面の工夫、改善が課題です。

育休取得のうち、第一子の時はキャリアが止まってしまうようで、強い焦りを覚えました。営業職の頑張り方に比べると、復職後は内勤をする自分が嫌になったことも正直あります。でも振り返ると、育休を経てもキャリアロスという感覚はありません。あっという間に過ぎていく時期の一つであり、無理せずに子育てと向き合い、働けるタイミングを待てばいいと思います。何かに挑戦する機会は必ずあります。

第一子の育休中にインテリアコーディネーターの資格を取得しました。業務に関係する資格があれば先々役立つだろうという理由でしたが、結果として今の業務に生かせています。育児をすることはキャリアを失うことではありません。自信を持って人生を歩んでほしいですね。

(2024/11/5 12:00)

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