コニカミノルタ、遺伝子検査の米子会社を売却

(2024/11/5 17:00)

機能材などに資源集中

  • コロナ禍で遺伝子検査需要は伸び悩んだ(イメージ=ブルームバーグ)

コニカミノルタは5日、遺伝子検査サービスを手がける子会社の米アンブリー・ジェネティクス(カリフォルニア州)の全株式を、米テンパスAI(イリノイ州)に売却すると発表した。譲渡価額は6億ドル(約840億円)。コニカミノルタは新たな成長の柱と位置付けたヘルスケア関連で業績低迷が続いてきた。不採算事業を整理し、機能材料やセンシングといった成長分野に経営資源を集中する。

2024年度下期中に売却完了を予定し、株式売却益約410億円を同期中に計上する見込み。売却の影響などを踏まえ、25年3月期連結業績予想(国際会計基準)の売上高を従来比260億円減の1兆1340億円に下方修正した。

オフィスでの印刷需要縮小が見込まれる中、コニカミノルタはプレシジョンメディシン(精密医療)事業の将来性が期待できるとみて17年にアンブリーを買収した。しかしコロナ禍で遺伝子検査需要が想定を下回り、23年3月期連結決算では1000億円超の当期赤字に陥った。創薬支援の米インヴィクロを24年4月に売却するなど、構造改革を進めている。

テンパスAIは15年設立。医療データと人工知能(AI)の組み合わせによって個別化医療を推進してきた。

(2024/11/5 17:00)

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