(2024/11/19 12:00)
第一勧業銀行(現みずほ銀行)に新卒入社し、その後、外資系を含め複数の金融会社で経験を積んだ。フラットな組織に所属していたので、管理職に就いたのは東京センチュリーに入社してからだ。これまで専門性を生かし、プロジェクトチームの一員として仕事に取り組むのが楽しかったので、管理職を志望していたわけではない。もともと、国際分野での専門性を高めたいと考えていたので、第一勧業銀行には特定職で入社した経緯がある。
ただ、管理職に就くことで、視野や裁量が広がり、これまでとは違う仕事の面白み、深みを感じられるようになった。2011年に管理職に就いた際は、考えや経験が異なる部下のモチベーションを保ちながら、グループとしてうまく成果を上げるのが大変だったがやりがいもあった。また、管理職としていろいろな経験を積むことで、人のネットワークを広げられる楽しさもある。これらは管理職になってみて初めて分かったことだ。
そのため、管理職になることにためらいを持っている社員には面談の際に「とりあえずバッターボックスに立ってみたら」と声をかけるようにしている。
管理職になると責任が増えることをおっくうに感じる人も多いが、個人で全て背負う必要はない。上司を含め、周りが互いに協力してカバーすべきだ。
女性管理職が少ない理由の一つはまだ女性への偏見が残っているためだろう。女性だから「この仕事を任せるのは難しい」「海外に行かせるのは危ない」と言われることや、考え方や行動を決めつけられることがある。
それを減らすために会社や周りが固定観念を持たないようにしなければならない。会社は女性にもどんどん経験を積ませる場を提供する努力をしていくべきだ。今後、女性管理職が増えれば間違った固定観念も減るだろう。
(2024/11/19 12:00)
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