カナデビア、山梨に水電解スタックの量産工場

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  水電解スタック量産工場の外観イメージ

カナデビア（旧日立造船）は１９日、固体高分子（ＰＥＭ）型水素発生装置の中核機器である水電解スタックの量産工場を山梨県都留市に建設すると発表した。投資額は約８０億円。年間生産能力は１００万キロワット（１ノルマル立方メートル当たり電解効率５キロワット時とした製造水素換算は年１５万７０００トン）以上で、２０２８年度末の完成を見込む。水素関連事業で３０年代に売上高１０００億円以上を目指す。

新工場は敷地面積約３万６０００平方メートル、従業員約１００人を想定。部材置き場やセルの積層、組み立て、エージングの体制を構築する。画像診断技術の導入などで工程の一部自動化や省人化を図るほか、製造のトレーサビリティー（履歴管理）を確保する。国内外に水素発生装置を販売するほか、カナデビアのメタネーション装置などとの提案を進める。

ＰＥＭ型水電解スタック・システムの量産化は経済産業省の「ＧＸサプライチェーン構築支援事業」に採択された。