ドローンで医薬品配送 KDDIなど、東京・檜原村で実証

• 

  レベル4飛行で用いたACSL社製のドローン「PF2-CAT3」

ＫＤＤＩと日本航空（ＪＡＬ）、ＪＲ東日本、ウェザーニューズ、メディセオ（東京都中央区、今川国明社長）は２７日、医薬品を飛行ロボット（ドローン）で配送する実証を東京都檜原村で実施したと発表した。人口密集地である都市部で稀用医薬品を配送する際の管理体制と、ＪＡＬが航空機運航の際に関係者向けに行うＣＲＭ訓練を用いたドローン運航体制の検証が完了。都心部でのドローンによる医薬品配送ビジネスモデルの実現性が高まったとしている。

実証では、物流用ドローンを自動操縦。檜原診療所と特別養護老人ホーム「桧原サナホーム」を結ぶ約２・４キロメートルの飛行ルートで稀用医薬品の保存に使うアンプルを配送した。

ドローンの運航はレベル３・５飛行とレベル４飛行を行った。レベル３・５飛行では、多数の医薬品を短時間で効率配送するため、１人の操縦者に対して２機のドローンを同時に運航する１対２運航での効率性を検証。レベル４飛行では、都心部でのサービス実証を見据え、操縦者らにＣＲＭ訓練を導入し、より高い安全性を確保した運用を検証した。各運航は、東京都千代田区にあるＫＤＤＩスマートドローンのオフィス内に設置した運航管理室より、遠隔での運航を行った。