2025年度予算案閣議決定115兆円 最大を更新

半導体・GXなど重点配分

• 

  臨時閣議に臨む石破茂首相（中央）ら＝２７日午前、首相官邸

政府は２７日の臨時閣議で２０２５年度当初予算案を決定した。一般会計総額は２４年度当初予算比２・６％増の１１５兆５４１５億円となり、過去最大を更新した。加藤勝信財務相は「人工知能（ＡＩ）・半導体分野の投資促進やグリーン・トランスフォーメーション（ＧＸ）投資促進、子育て支援の本格実施、防衛力の抜本強化、地方創生交付金の倍増、内閣府防災担当の予算・定員の倍増など重要政策に予算を重点配分した」と述べた。

一般歳出は同０・７％増の６８兆２４５２億円。このうち社会保障関係費は同１・５％増の３８兆２７７８億円だった。防衛関係費は同９・４％増の８兆７００５億円を計上した。社会保障関係費、防衛関係費ともに過去最大を更新した。

歳入では税収は７８兆４４００億円と、過去最大を見込む。新規国債の発行額は２８兆６４９０億円。当初予算で国債発行額が３０兆円を下回るのは１７年ぶり。

また、政府は同時に２５年度税制改正の大綱を閣議決定した。物価上昇などを踏まえ、「年収１０３万円の壁」を見直し、１２３万円に引き上げる。