(2023/12/28 05:00)
2000年を迎える時、元日の昼過ぎまで徹夜した。コンピューターが誤作動し社会に大きな障害が発生するのではと問題視され、運輸省(現国土交通省)に詰めた。結果、つつがなく新年を迎えられたが以降、20××年問題が気になるようになった。
団塊の世代にまつわる問題は07年、15年にあった。60歳定年を迎え技能伝承が途絶える、65歳の前期高齢者になるというタイミングだ。75歳の後期高齢者になる25年問題もすでに指摘されている。これに伴い社会保障制度の改革が継続的に進められる。
いわゆる“ゆとり教育”が始まった02年。詰め込み教育から生きる力育成へと転換したが、学力低下を招いたと評価が分かれ11年、20年の学習指導要領改訂で軌道修正される。
23年は都心のオフィスビル過剰問題だった。大型ビルの新築が相次ぐ18年、20年にも指摘され、25年まで続く。不動産会社はスペース貸しから、入居企業の環境対応や福利厚生の向上に資するソリューション提供へと事業の軸を移す。
持続可能な成長がキーワードとなる時代において、問題を単年で完全解決することは難しい。とはいえ先送りは問題をさらに複雑にする。24年問題は待ったなしである。
(2023/12/28 05:00)
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