(2024/1/10 05:00)
9日の東京株式市場は一時、3万3900円台を付け、バブル崩壊後の最高値を更新した。2024年は相場格言によると「辰巳(たつみ)天井」の年。辰年と巳年の株価は天井まで上昇するという経験則らしい。能登半島地震の全容は明らかでないが、経済への影響は限定的とされる。好調な春闘が期待される24年はどこまで株価上昇となるか、一喜一憂せず見守りたい。
前回の辰年は12年で、自民党は同年12月に政権復帰した。その12月の株価は11月より約10%も上昇。自民党による円高対策や脱デフレ策が株価を押し上げていた。
少額投資非課税制度(NISA)が新制度に移行した。非課税運用期間が有限から無期限に、非課税の生涯投資枠1800万円も設定された。証券界の期待は大きく、株価は4万円に迫るとの予測も。
24年は春闘、台湾総統選、米大統領選、ウクライナ情勢と中東情勢の行方など株価に影響する材料が多い。政府による「デフレ脱却宣言」の発出時期も注目される。
バブル崩壊前の最高値3万8915円を突破する年となるか。ただ日銀の金融政策の正常化と、米国の利下げにより円高が進みかねない。辰巳の年の天井は、意外に高く感じるかもしれない。
(2024/1/10 05:00)
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