NTTデータ、観測衛星サービスで新会社 デジタル3D地図作成

(2024/7/1 17:00)

NTTデータは1日、観測衛星サービスを提供する100%子会社「マーブルビジョンズ」(東京都江東区)を同日付で設立したと発表した。3年以内に数基、将来的に数十基の人工衛星を打ち上げ、高頻度かつ高精度で衛星画像を撮影する。世界全土のデジタル3次元(3D)地図を作成し、衛星画像の提供から利用者の判断支援まで一貫して提供できるシステムを構築。都市インフラ設計や防災計画策定などでの活用ニーズに対応する。

  • NTTは宇宙事業の拡大に力を注いできた(同事業の戦略を説明する島田明社長、6月)

NTTデータが人工衛星を打ち上げるのは初めて。打ち上げに数十億円を投じる。解像度40センチメートルのデジタル3D地図の作成を目指す。

同社は従来、全世界デジタル3D地図サービス「AW3D」を提供している。宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの衛星画像を活用し、全世界で5メートル、都市部では50センチメートルの解像度でデジタル3D地図を作成してきた。自前で衛星画像を取得することで、より高精度かつ必要な頻度で3D地図を作成でき、高度なシミュレーションが可能になる。国や自治体、民間企業に提案する。宇宙関連事業で2033年度に数百億円の売り上げを目指す。

NTTは6月、グループ各社の宇宙関連事業の統一ブランド「NTT C89」を新設するなど、同事業の拡大を図っている。成層圏を飛行する高高度無人機(HAPS)を活用したNTTの通信サービスなどとマーブルビジョンズのシステムを連携させることで、衛星画像を地上に迅速に提供し、即時性が重要な災害時にも活用できると見込む。

(2024/7/1 17:00)

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