(2024/8/26 12:00)
2022年の第46回大会に続き2大会連続で「自律移動ロボット」の分野でメダルの獲得を目指すデンソー。ロボットのハードウエアを担う杉本三弥選手と、制御用のプログラミングを含めたソフトウエアを担当する鳥喰健太郎選手が息の合ったコンビネーションを見せる。ロボット開発で世界トップ水準の地位を維持し続ける日本の代表として、若き2人の技術者が腕を振るう。
杉本選手と鳥喰選手はともに21年4月にデンソー工業学園の門をたたいた同級生コンビ。クラスが同じで趣味もバスケットボールと共通点が多く、公私ともに仲が良い。技能五輪選手としては3年目を迎えた。国内大会では22年に銀メダル、23年には金メダルを勝ち取るなど着実に成果を上げてきた。
一方で「国際大会は国内とはガラッと違う」と気を引き締めるのはソフト担当の鳥喰選手。国際大会は「課題が6―7種目あり、6割程度のプログラムを事前に持っていけるが、ゼロからプログラムしなければならない課題もある」と話す。ハードも同様で、ロボットの一部機能をゼロから設計・製造する競技内容がある。杉本選手は「仕様に対して決められた部品でどうつくるかを、15―20分で考えないといけない」と発想力の重要性を指摘する。
この発想力については「4月から国際大会の選手として鍛えて伸ばしてきたところ」(杉本選手)であり、日々の訓練で自信も付いてきた。鳥喰選手も「ロボットを50センチメートル進ませるためにセンサーで距離を測るのか、タイヤの回転量なのか、同じ動きでも“手札”を増やしている」と成長を実感している。
(2024/8/26 12:00)
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