円高進行、一時143円台 3週間ぶり高値水準

(2024/8/26 17:00)

FRB利下げ明言受け

  • 円相場は1ドル=143円台後半で推移した(26日午後、東京都中央区)

26日の東京外国為替市場で円相場は一時1ドル=143円台に上昇し、8月上旬以来約3週間ぶりの高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が利下げに踏み切る姿勢を明確にしたことで日米金利差の縮小が意識され、円買い・ドル売りが進んだ。中東情勢の悪化を懸念したリスク回避の機運も円の値上がりを後押しした。

パウエル議長は23日、主要中央銀行の幹部らが金融政策について意見を交わす「ジャクソンホール会議」で講演し、「インフレ率は2%の物価目標に持続的に向かっているという私の自信は深まった」とした上で「金融政策を調整すべき時が来た」と発言。9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに踏み切る考えを示した。

23日には日銀の植田和男総裁も衆参両院の閉会中審査で、金融政策について「市場動向が経済・物価に与える影響を見極めつつ、金融緩和の度合いを調整する基本的な姿勢は変わらない」と語った。経済・物価が見通し通りに推移すれば利上げする方針を改めて示した格好だ。

りそなアセットマネジメントの黒瀬浩一チーフ・ストラテジストは「日米金利差が縮小傾向に向かうことは間違いない。円高が進みやすい状況が続くだろう」と話す。

(2024/8/26 17:00)

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