女性リーダーの気持ち／ブラザー工業プリンティング＆ソリューションズ事業PA開発部グループ・マネジャーの多羅尾涼子氏 チャンス与え成功する組織に

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入社時はプログラマーとしてプリンターのパソコン用ドライバーやスマートフォンのアプリケーションの開発に従事していました。その後、モバイル分野のアプリ開発や、ラベルプリンターなどのラベリング製品関連のアプリ開発を担当するようになりました。

育休明けの２０１６年４月に、ラベリング製品のモバイルアプリなどを担当するチーム・マネジャーになりました。新しいアプリの開発というチームに課せられた責任に対し、１０人ほどの部下をいかに活躍させて、成功させるかを管理職として考えました。そして、一人ひとりに対して、しっかりと役割を与え、計画を立てて、おのおのが何をしなければいけないか体制を整えるようにしました。育児のために早退をすることも度々ありましたが、自分がいなくても各人が役割を踏まえて仕事を回せる体制を作るよう心がけています。

ブラザー工業は週に２日のテレワークが可能で、さらに自分や家族の体調不良などの理由があれば、一時的にテレワークの日を増やせます。特にソフト部門は会社でも自宅でも同じように働ける環境にあります。私もこの制度を活用して、出社は週３日で、残り２日はテレワークです。育児や介護に対応しやすい制度になっています。

最近は女性技術者の採用が増えています。私がチャンスをもらえたように、これからの女性技術者にもチャンスを与え、成長できる組織になってほしいと思っています。女性技術者もチャンスに対して積極的にトライしてほしいです。

ブラザー工業は今、“モノ売り”から“コト売り”の会社に変化しようとしています。コト売りに重要な役割を持つソフト部門は、これまでにない期待をかけられています。例えば、ラベリング関連では、利用者が自ら作ったラベルのデータを他の利用者に紹介する「投稿サービス」を始めています。こうしたコト売りのサービスを大きくし、製品の売り上げに貢献していきたいです。