(2024/8/27 17:00)
【名古屋】ジェイテクトは27日、2024―26年度の第二期中期経営計画期間に、将来の成長に向けた投資として前中計比2倍の1100億円を充てると発表した。同社が持つ要素技術や要素部品を掛け合わせ、迅速な提案を行うソリューション型ビジネスの強化を図る。ステア・バイ・ワイヤ(SBW)などの新規事業開発や、モノづくりのデジタル化も加速する。事業利益率は26年度に5―6%(23年度実績は3・9%)を目指す。
ソリューションの拡充に当たり、全社のコア技術のプラットフォーム(基盤)を活用して顧客のニーズ・課題に迅速に対応する「ソリューション共創センター」を25年にも発足する。近藤禎人社長は「エンドユーザーのみならず、我々の各事業の課題解決をサポートする機能にする」と語る。
主力の自動車事業では、次世代のステアリングであるSBWや、自動運転システムとドライバーのハンドル操作を調和する制御技術「ペアドライバー」を第二期中計中に市場投入し、30年に向けて利益への貢献を狙う。
モノづくりでのデジタル化は設計開発では比較的行われており、今後は生産設備やラインについて現実世界を仮想空間に再現するデジタルツイン化を進める。上流から下流までをデジタルでつなげ、意思決定の高度化や業務効率の向上を図る。
グローバル戦略では、インドでステアリングのシェア維持、ドライブシャフトのシェア拡大を目指す。これまで収益改善に取り組んできた北米では、商用車用電動パワーステアリングなど新製品の立ち上げで成長地域への転換を狙う。
(2024/8/27 17:00)
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