三菱商事、比財閥と提携拡大 決済アプリ開発でも連携

(2024/10/18 18:10)

 三菱商事はフィリピンの財閥大手アヤラと同国での事業提携を拡充する。これまでの自動車流通やコンビニエンスストア事業などでの協業に加え、消費者向け電子決済アプリケーションを開発する現地スタートアップへの出資参画でも連携する。同国は高い経済成長が見込まれる一方、銀行口座の普及率が約5割と低く、スマートフォンを使った金融サービス需要が見込まれる。デジタル分野の連携を足がかりに消費者ニーズを広く取り込む事業群の形成を狙う。

 三菱商事は電子決済アプリ開発のグローブ・フィンテック・イノベーションズの株式約13%を保有するアヤラの投資子会社に2024年度中にも出資する。三菱商事は投資子会社株を50%取得し、出資額は500億円程度を想定する。

 グローブのアプリは店舗での決済のほかスマホ料金の支払い、少額ローン、保険商品の提供など幅広い機能を搭載し、フィリピン国民の約8割に相当する9000万人超が利用する。1000店以上の加盟店や600万人の個人事業主とのネットワークも有し、生活に必要なサービスとして根付いているという。

 三菱商事はアヤラと連携してグローブの成長を後押しするとともに、同社が持つ消費者や小売店との接点を生かしてヘルスケアや通信分野などでの新サービスの開発も検討する。若年層を中心とした人口構成で高い経済成長の継続が見込まれる同国で、消費者ニーズを起点にアヤラとの多面的な協業を発展させる。

(2024/10/18 18:10)

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