産業春秋/1・17は能登の被災者と「ともに」

(2024/1/17 05:00)

6434人もの犠牲者を出した阪神・淡路大震災の発生から17日で29年になる。神戸市中央区の東遊園地では17日に犠牲者を追悼する「1・17のつどい」が開かれる。会場には竹灯籠(とうろう)が「1・17」「ともに」の数字と文字に並べられ、「ともに」に能登半島地震の被災者らに寄り添う思いを込める。

阪神・淡路大震災では全国から多数のボランティアが駆けつけ、1995年はボランティア元年とされる。1月17日は「防災とボランティアの日」である。

阪神・淡路大震災の被災者が恩返しに東日本大震災の復興を手助けし、東日本大震災の被災者が九州の地震や豪雨で支援に出向くなど、ボランティアの輪は途切れることなく続く。

能登半島地震の被災地は、外部からのボランティアがむしろ救助・復旧作業の妨げになりかねず、それほど甚大な被害を受けたことを物語る。石川県は、能登方面への不要不急の移動を控え、義援物資も持ち込む前に連絡するよう理解と協力を求めている。

能登半島地震は発生から半月が過ぎたものの、被災の全容はなお判明しておらず、復旧・復興の道のりも長期化が想定される。息の長い支援をいかに講じるべきか、ボランティアならずとも自問が続く。

(2024/1/17 05:00)

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