(2024/2/27 05:00)
栃木県の宇都宮市―芳賀町を結ぶ次世代型路面電車(LRT)「ライトライン」。2023年8月末に開業して5カ月余りで利用者が200万人を突破した。当初予測の1・2倍となる好調な滑り出しに、“その先”を見据えた動きが進み始めている。
ライトラインは当初、宇都宮駅東口から延びる道路の渋滞解消を主眼としていた。構想は30年前に立ち上がったが、その後人口減少時代に突入。現在ではライトラインを核に持続的な発展を目指す“街づくり”へ視野が広がっている。
宇都宮市は26年開園の予定で沿線にアーバンスポーツの公園を整備する。3×3バスケ、BMX自転車、スケボーができ、飲食や産直品の販売店も備える。目的は若者の呼び込みだ。
宇都宮駅西側に延びる道路沿いには官公庁と中心商店街がある。30年代前半にライトラインを延伸することが検討され、このほど12停留場のイメージが公表された。延伸とセットで商店街の再活性化に取り組むことで、市外からも人を引き寄せ回遊してもらう。
利用者減に運転士の不足もあり、地方都市の公共交通の維持は県庁所在地でも難しい。交通網を基盤とした宇都宮の街づくりを地方再生の成功事例としたい。
(2024/2/27 05:00)
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