インタビュー/四国化工機 東京機械・包材営業二部部長・向井浩也氏 仕事と思わずすべてに興味

(2024/11/26 12:00)

食品の充填包装機大手の四国化工機(徳島県北島町、植田滋社長)にあって、“ペットボトルの向井”とまで称されるのが向井浩也氏だ。還暦を過ぎた今も、ペットボトル無菌充填機の第一人者として営業に汗を流す。

  • コンビニ向けに開発した充填機を使用した大きな飲み口の容器を持つ向井部長

―今も営業の第一線に立ち続けています。

「机にじっと座っているのが嫌で、生産企画管理部に配属されてから5年後に営業へ転属した。そこで清涼飲料など新分野の食品メーカーへの新規開発に携わり、営業が面白いと思い始めた。ただ営業だけでなく、ITなど技術も好きで、営業支援システムの導入に関わったり、間接的に充填機の設計にも関わったりした。技術や生産など各部署の協力を得ながら、顧客の生産効率化やコスト削減に貢献してきたと思う」

―社内では“ペットボトルの向井”と呼ばれているそうですね。

「『充填機のことなら向井に聞けば何でも解決してくれる』と信頼してもらえた。当社は2000年にペットボトル無菌充填機に参入したが、大手飲料メーカーに成形機とセットで採用してもらった09年から仕事が増えていった。乳業向けの初受注や、大手コンビニエンスストア向けのチルド充填かつ大きな果肉を入れるため飲み口を大きくした特殊ボトル充填機を手がけたこと、大きなウオーターサーバー用の10リットルペットボトル充填ラインの据え付けに苦労したことなどが印象深い」

―営業の秘訣(ひけつ)は何でしょうか。

「実は今でも理工系が好きで、営業は苦手だ。ただ、自ら企画を出して海外出張するなど、会社にはしたいことをやらせてもらった。仕事を仕事と思わず、何事も興味を持っていることがモチベーションになっている」

―後輩への助言は。

「スキルを磨いてほしい。自ら覚えようと思わないと、いくら教えても伸びない。本人次第だ。今の時代は一律に何が成長と言えるのか難しいし、その中でいかに自分を成長させるかも難しい。だからこそ、まずは自分が何をしたいのか、どうなりたいのかを考え、小さい事からでも決断、実行してほしい」

(2024/11/26 12:00)

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