(2024/7/18 05:00)
企業のサステナビリティー(持続可能性)開示はさらに深化するのか。国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が示す開示基準を踏まえ、日本で適用される開示基準の公開草案が3月末に開示された。
日本では2022年4月からプライム市場の上場企業を対象に、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に基づく情報開示が実質義務化された。ただ、それ以前からTCFDに対応していた企業もある。
欧州連合(EU)は23年1月に、企業サステナビリティ報告指令(CSRD)を発効した。域内で活動・販売する日本企業も対応が必要となる。ISSBにより統合されることが期待される。
開示の深化について、企業のIRや環境担当からは「仕事が増える」「複雑になるのでは」との懸念の声も。そうした声に配慮してか、金融庁はISSBの国内基準適用を27年以降とし、時価総額の大きい企業から段階的に拡大する案を示した。プライム市場全体を対象にするのは30年代という。
とはいえサステナビリティーだけに、これまでの取り組みを持続した上で開示を進める必要がある。持続可能な開発目標(SDGs)の期限は30年。今から準備したい。
(2024/7/18 05:00)
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